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スポンサー広告どよーんとした目の子犬
子犬を迎える準備昨日、犬を飼ってもいいって言ったばかりなのに
ダンナはもう腰がひけている……。
子供の頃に、大型犬に追い回されて
犬嫌いになったダンナの心の傷は
けっこう深いらしい。
まずは、ダンナの気が変わらないうちに
犬選びをしなくては!
その日、たまたまフリーペーパーで
子犬専門ショップの広告を見つけた。
アコムのCMのく〜ちゃんと同じ、白いチワワの子犬の写真。
かわいいっ。かわいいっ。かわいいっっ。
私はもう一目ぼれ。このコに会ってみたいっっっ。
ダンナと広告の住所をたよりにそのショップへと向かう。
車を走らせること30分。目的の住所には着いたのだけれど
どうしてもショップが見つからない。
車を降りて、歩いて一軒ずつ確認したのだけれど
やっぱり見つからない。
私は広告に載っている電話番号に電話してみた。
電話に出た女性は、口で説明するのは難しいと言って
近くのインテリアショップで待ち合わせる。
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15分後。電話の女性が男の子を連れてやってきた。
その人の車についていって、やっとショップへ辿りつく。
ショップ……というか、ごく普通の一軒家。
看板どころか、表札も出ていない。
これじゃ、いくら探してもわかるはずないよね。
お宅へあがった私は、気をとりなおして、
子犬との対面にワクワク……!
「何の種類のワンちゃんがいるんですか?」
女性:「えーーと、わかりません……」
…………。
「ワンちゃんは何匹いるんですか?」
女性:「えーーと、何匹でしたっけ??」
…………。
聞かれたほうも困っているけれど
何を聞いてもわからないのでは、私も困ってしまう。
「子犬販売は、主人がやってるんで私は知らないんです。
今、主人は仕事で家にいないんで……。
とりあえず、今、犬を連れてきますね」
どうやら子犬には会えるらしい。ワクワク……。
待つこと1分くらい。透明な衣装ケースが運ばれてくる。
衣装ケースのなかに、子犬らしきものが見えた。
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いた!いた!いた!
Mダックスフンドが2匹とシーズーが1匹。
私は1匹ずつ抱かせてもらう。
2ヶ月くらいのMダックスフンドは元気いっぱいだったけれど
もう一匹のMダックスフンドとシーズーはあまり元気がない。
特に、シーズーは目がどよーんとしていて
子犬なのに若さが感じられない。
しかも、子犬といっても、成犬より少し小さい程度で
もう半年くらいは経っているような気がする。
洗っていないせいか、抱くと体臭がぷ〜んと漂う。
子犬販売をしているご主人と連絡がとれてケータイで話した。
広告で見たチワワは売り切れてしまったという。
ご主人は、自分で繁殖をやっているわけではなく
ブリーダーから何匹か預かって販売しているらしい。
ご主人は熱心にシーズーをすすめようとする。
「子犬だから洗うことができなくて
ちょっと汚れているけど、チャンピオン犬の血をひいた
とっても血統のいいコなんですよ」
「何ヶ月なんですか?」と私が聞くと
「そうなんですよ。ちょっと大きくなってしまったんですが」
と、ご主人は私の質問にははっきりと答えず
「シーズーならお安くできますよ」と付け加えた。
うーん……。成犬と変わらない大きさになってしまうと
なかなか売れないんだろうな……。
どよーんとした目のシーズーを見て
私は切なくなってしまう。
このコにちゃんと飼い主さんは見つかるだろうか……。
このまま売れなかったら、このコの運命はどうなるのだろう。
でも、やっぱり一時の感情に流されてはいけないと思い直す。
だいたい、ショップの看板も、家の表札もなければ、
犬のことを全く知らない奥さんに任せている
このご主人をいまひとつ信頼することができない。
せめて、広告に載せる電話番号は
最初から自分のケータイにしておけばいいのに。
私は、後味の悪い思いで、このお宅を出た。
ちなみに、ダンナはいちおう私の隣にはいたけれど
顔をこわばらせたまま、一度も子犬に触れることはなかった。
犬が怖い人って、子犬でも怖いのね……(^▽^;)

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