去勢手術と病気の記録
1歳のとき、ワクチンを打ったあと
家に帰って、二度続けて嘔吐したルーパス。
私は、ワクチンの副作用について
インターネットで調べてみることにしました。
犬のワクチンの副作用について
書いているサイトがあるかなぁ……と思ったのですが
それが、けっこう、あったんですよね。
ちなみに、ワクチンとは
毒性を弱めた、もしくは毒性をなくした病原体を
体内に入れることにより、その病原体に感染したような
状態にすることで、実際に感染したときは
その病原体の防御機構が働くようになる
ものなのだそうです。
ふむふむ……
人工的に免疫を与えるって感じでしょうか。
副作用についても書いてありました。
嘔吐、発熱、下痢などを起こしたり
発疹が出たり、接種部位が腫れたり
アナフィラキシーショックを引き起こしてしまったり……。
また、繰り返しワクチンを打つことで、接種部位に
悪性腫瘍が起こる可能性もあるそうです。
ここまで読んだ時点で
私は、なんだか心配になってきました……。
当然の義務だと思っていたワクチンですが
副作用、けっこう怖いじゃないか、と。
【参照】
TARO'S CONNECTION
でも、ワクチンを打つ意味は
どこにあるんだろう……と改めて考えてみると
ジステンパーやパルボといった
かかると死に至ることもある
怖ーい病気を予防することができるのは
もちろんのこと
これらの病気は伝染するので
みんながワクチンを打って予防することで
病気の流行を防ぐ、集団防衛の意味もあるのです。
トリミングやペットホテル、ドッグランなど
ワクチンの証明書が必要になるケースもあります。
ワクチンを打って、副作用が出るのは怖い……
でも、ワクチンを打っていなかったせいで
恐ろしい病気にかかってしまったらどうしよう……
当のルーパスは
注射を打った直後は具合が悪そうでしたが
わりとすぐに元気を取り戻しました。
結局、私は、副作用のことを気にしつつも
毎年、ワクチンを接種しています。
副作用が出たのは、1歳のときだけで
その後は、全く問題ありません。
個人的には、ワクチンについては
悩ましい問題だなぁ…、と思っています。
でも、たぶん、打たないという決断は
なかなか出来ないだろうと思うんですが。
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去勢手術と病気の記録
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2006.12.28
CoM 10 TrB 0
去勢手術と病気の記録
犬の飼い主にとって
1年に1度のワクチンはもはや常識。
ワクチンは、命を落としかねない怖ーい病気を
予防することができ、1年で効果は切れてしまうので
毎年、追加接種しないといけないと
育犬本には書いてあります。
私は、それが当然だと思っていたのです
が……!
ルーパスを飼うとき
ブリーダーの奥さんから言われたのは
「ワクチンは子犬のときに打ったら
もう、打つ必要はない」というものでした。
半信半疑の私に、ブリーダーの奥さんは
「私たち人間だって
ワクチンは子供の頃に打ったきりでしょ。
どうして犬だけ毎年打たなきゃいけないの?
おかしいと思わない?」
と強い口調で言いました。
「うちでは、子犬のときに打ったきりだけど
病気になったことなんて、一度もない」
さらに
「薬なんだから、副作用がないはずないでしょ。
犬の身体に負担がかかるのは当然でしょ」
奥さんの意見に賛同するダンナとは反対に
困惑する私……。ワクチンの副作用なんて
考えたことがなかったからです。
こうして、子犬のときのワクチンから1年間、私は
他の飼い主さんと同じように、ワクチンを打つべきか
奥さんに言われたように、打たないほうがいいのか
悩みました。
でも、ワクチンで予防できる病気は
もしかかったら、命をおとしかねない怖い病気ばかり。
万が一、ワクチンを打たなかったことで
ルーパスがそんな怖い病気にかかってしまったら……
と、思うと、ワクチンを打たざるを得ませんでした。
でも私は、ルーパスにワクチンを打ったことで
さらに悩んでしまうことになるんですよね。
実は、病院でワクチンを打ったあと
家に帰ると、ルーパスは二度続けて嘔吐しました。
その後も、くるんと丸まって眠ってばかり。
いかにも具合が悪そうです……。
どうしよう……。
病院に電話したほうがいいかな。
でも、その日は、午後の診察時間ぎりぎりに
連れていったので、もう、病院は終わっています。
一日だけ、様子をみようかな……。
そう決めたものの、心配で仕方がない私。
これが、ブリーダーの奥さんが言っていた
ワクチンの副作用……なのでしょうか。
とりあえず私は、ワクチンの副作用について
インターネットで調べてみることにしました。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.27
CoM 7 TrB 0
去勢手術と病気の記録
ルーパスが皮膚をかゆがるようになって
一ヶ月半くらい経った頃。
私も、身体のあちこちがかゆくなってきました。
太もも、腕、おなか……etc、
特に太ももがかゆかったですねーー。
ルーパスが膝の上にのりたがるせいでしょうか。
ルーパスのかいせん症が治れば
私のかゆみも自然に治まるはず、と思って
私は病院に行こうとはしませんでした。
が……
もー、かゆいのなんのって!
ごはん食べていても、パソコンをしていても
人に会っていても、買い物に出かけても
寝ているときでも、ボリボリボリボリ……。
引っかかずにはいられないんですよーー!
無意識のうちに、かいている状態です。
私ほどではないけど、ダンナもこの頃から
同じように、かゆがるようになりました。
ひっかきすぎて、皮膚に血がにじむようになって
ガマンできなくなり、ついに病院に行きました。
「愛犬がかいせん症になってしまって……」
というと、先生は「なるほどね」のひとことで
診察はすぐに終了。塗り薬をもらいました。
ちなみに、犬から人にうつったかいせん症が
人から人にうつることはないそうです。
薬を塗るようになってからは
あんなにかゆかったのが嘘のように
かゆみが消えてしまいました。
もっと早く、病院へ行けばよかったな……。
さて、ルーパスの治療ですが
一度目の注射から、二週間後
同じ注射をうちに、病院へ連れていきました。
前回の恐怖がよみがえったルーパス。
ぶるぶる震えながら、診察台で失禁……(汗)
「すみません……!」と、恐縮する私。
とっても痛いと評判の注射をうたれると
ルーパスは前回と同様、病院内に響き渡る声で
クゥーーーーン!と、大泣きしました。
「もう一回は、注射しないといけないかな……」
と、先生。痛い思いをさせるのはつらいですが
あと少しの我慢です。
実際には、二度目の注射をうってから
かゆみはだいぶひいて、皮膚の状態も
みるみるうちに、良くなっていきました。
結局、三度目の注射を打つことはなく
完治しましたーー!
謎のカユカユが始まって三ヶ月。
長かったけれど、もう通院しなくていい、と
先生にいわれたときは、嬉しかったです。
以来、ワクチンとフィラリアの薬をもらう以外
病院のお世話にはなっていません。
健康が一番だなぁ……とつくづく思います。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.22
CoM 4 TrB 0
去勢手術と病気の記録
薬による治療を始めたものの
ルーパスのカユカユはなかなか治まりません。
むしろ、日に日にひどくなっていくようです。
病院へルーパスを連れて行った私は
そのことを先生に話しました。
「うーん……。やっぱり、薬ではなく
注射に切り替えたほうがよさそうですね」
と、先生。
そうですね……、と答えたものの
内心、私は不安でいっぱいでした。
かいせん症の治療のための注射は
とても痛い、と聞いていたからです。
先生がいうには、病院内にある注射の中で
二番目に痛~い注射なのだとか……。
「でも、ヨーキーは痛みに強い犬種ですから。
きっと、ルーパスくんも大丈夫だと思いますよ」
注射の用意をしながら、先生は言いました。
でも……うちのルーパスは……
フィラリア検査の血液の採取のときでさえ
大騒ぎだったんですが……。
ほんとに痛みに強いんだろうか?
ルーパスはすでにただならぬ雰囲気を感じて
私の腕の中で、ぶるぶると震えています。
そして
いよいよ、注射です。
私は、ルーパスをしっかりと抱っこします。
一瞬、ルーパスはぽかんとした感じでしたが
次の瞬間、ものすごい勢いで暴れだし
私の腕の中から落っこちそうになりました。
あわてて、私がしゃがみこむと
ルーパスは床に飛び降りて
クゥーーーーーン!!!
クゥーーーーーン!!!
クゥーーーーーン!!!
病院内にルーパスの鳴き声が響き渡ります。
先生が思わず、耳をふさいでしまったほど。
こんなに大泣きしたルーパスを見たのは初めて。
ほんとに、相当、痛かったようです……。
カユカユが今度こそ
治まってくれるといいのだけれど……。
祈るような思いでルーパスを抱きしめました。
実は、この頃から、私も
身体のあちこちがかゆくなっていました。
どうしよう。うつっちゃったのかな……?
でも、ルーパスのかいせん症が治れば
私のかゆみも自然に治まるはず……、と
あまり気にとめていなかったのですが
私の考えは甘かったようです……。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.21
CoM 2 TrB 0
去勢手術と病気の記録
ルーパスのかいせん症の治療が始まりました。
かいせん症は、犬から犬へうつるダニが
皮膚に寄生して起こる病気です。
つまり、ルーパスも、どこかからこの病気を
もらってきてしまったことになります。
どこで、うつったんでしょうね……。
お散歩、病院、トリミング、カフェ……etc
ルーパスが他の犬と接触する場所は
いくつか考えられます。
どこが感染源か、断定することはできないけど
実は私、ちょっと思いあたることがありました。
それは、前に通っていた病院の待合室。
組織球腫の治療をしていた頃から数えると
約3ヶ月間、週一のペースで通っていたことになります。
そのとき、原因がよくわからない皮膚病のワンコと
待合室で一緒になったことがありました。
どうも、そのコの症状と似ているような気がするのです。
でも、気がする……だけで、断定はできません。
ルーパスは、人も犬も大好きな社交的な性格で
病院でも、ワンコを見ると喜んであいさつしたがります。
相手のワンコが嫌がっていなければ
私も、わりと自由にやらせていました。
私自身も、犬の飼い主同士、世間話をしたり
情報交換をするのが楽しかったのです。
でも……このときは、反省しましたねぇ……。
病院は、当たり前だけど、病気になったら行く場所で
中には、うつる病気で来ているケースもあるでしょう。
私自身、かいせん症だと知らなかったとはいえ
病気が判明するまでの一ヶ月間、結果的に、
かいせん症のダニを、ばらまいていたことになります。
これは、当時の私の認識が欠けていました。
申し訳ないことです……。
以来、私は、病院の待合室などでは
犬同士を接触させることは、避けています。
肝心のルーパスですが、薬物による治療は
時間がかかると、最初から言われていたものの
本当に、なかなか良くなりませんでした。
それどころか、日に日に
カユカユがひどくなっていくようです。
ルーパスは暇さえあれば
耳のあたりをひっかいています。
寝ていても、急にむくっと起きあがって
しきりに、かゆがるといった具合……。
夜中も、ルーパスは全く熟睡できないようで
何度も起きては、後ろ足で耳のあたりを
カイカイカイカイカイカイ………としています。
一緒に寝ている私もすっかり寝不足……(~o~)
かゆくてかゆくて、たまらない様子のルーパスを
見ている私も辛かったです。代わってあげたいくらい。
(↑…って、後に、私もうつされたのですが)
ルーパスの耳は、ピンとした立ち耳だったのに
ひっかきすぎて、皮膚が傷ついて
垂れ耳になってしまいました……。
薬物の治療では効果がないのかもしれない。
注射の治療に、切り替えなきゃだめだろうか……。
でも、その注射、先生がいうことには
ものすごく痛ーーい注射らしいのです。
どうしよう……。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.20
CoM 3 TrB 0
去勢手術と病気の記録
トリミングでお世話になっている美容室の
隣にある動物病院で診てもらったところ
謎のカユカユは「かいせん症」だとわかりました。
かいせん症とは、犬から犬へうつるダニが
皮膚に寄生して起こる病気です。
治療法は、薬物か、注射の二種類。
私は薬物による治療を選びました。
完治までには、少し時間がかかるそうです。
病名がわかって、真っ先に行ったこと。
それは家中のダニを駆除することでした。
まず、ルーパスのおもちゃ、洋服、ベッド、
部屋のクッションカバーなど、洗えるものは全て洗濯。
じゅうたんもクリーニングに出しました。
そして、ダニ駆除剤のバルサン(煙タイプ)を購入。
駆除を行うのは、ルーパスの生活空間である
リビングとキッチンです。
【参照】
バルサン公式サイト(ライオン)
駆除を行う前に、煙をかけたくないものは
できるだけ部屋の外に出すようにします。
主に電化製品、パソコン、ファックス、DVDレコーダー…etc
動かすことのできないテレビやエアコンには
ビニール袋をかぶせました。
家具なども、出せるものは
部屋の外に出しておきます。
そして、駆除開始。
バルサンのふたを外したら
部屋を密閉して、他の部屋に移動します。
3時間から4時間後。
部屋に戻ると、バルサンの匂いが充満しているので
すぐに換気。ダニの死骸が残らないように
丁寧に掃除機をかけたあと、ぞうきんがけをします。
家具や、壁や、窓なども、できる限り拭いて、終了。
言葉にすると、あっという間ですが
半日がかりの大掃除といった感じでしたよ~。
しかも、1回やっただけではダメで、1ヵ月後には
もう一度駆除を行わないといけないのだそうです。
ふぅ……。
ルーパスのケアは、薬をきちんと飲ませて
薬用のシャンプーで週に一度、洗います。
シャンプーはすぐに洗い流さずに
10分ほどつけたまま、にします。
かいせん症が治るまでは、リンスはなし。
このシャンプー、薬物の嫌~な匂いがするし
毛質もオイリーになってしまうんですが
病気が治るまでは……我慢しなくちゃいけません。
もちろん、犬のお友達との接触は厳禁です。
かいせん症がうつる可能性があるからです。
週に一度の病院でも、私たちは待合室には入れず
別室で診察の順番を待っていました。
この頃は、お散歩も控えていたと思います。
こうして、かいせん症の治療が始まりました。
ルーパスのカユカユが治まりますように……。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.19
CoM 3 TrB 0
去勢手術と病気の記録
ルーパスの謎のカユカユは
依然として良くならないまま、1ヶ月が過ぎました。
私は病院を変えることを、考えていました。
ちょうどその頃、トリミングの日がやってきました。
いつものように美容室にルーパスを連れていくと
トリマーのお姉さんはルーパスを見て
「ルーパスくん、皮膚の状態が良くないですね……。
申し訳ないんですが、トリミングで悪化することも
考えられますので……今日はお預かりできません」
えーーー!?
せっかく連れてきたのに……!
皮膚の状態を考えると、仕方ないのかもしれないけど
でも、毛が伸びてきたから、カットしたいんだけどな…。
自分じゃできないし……。
と、内心、戸惑う私。
「申し訳ありません」と、謝るトリマーのお姉さん。
そこへ、店内の奥のほうから女性が出てきました。
トリマーさんのピンクの作業服とは違う服装で
ちょっとキツそうな雰囲気の人……。
誰だろう?もしかして獣医さん??
ここの美容室は、動物病院に併設されているのです。
その女性は、ルーパスの皮膚の状態を見て
「これはねー、かいせん、か、真菌だと思いますよ」
と、言いました。
かいせん??真菌??
初めて、病名らしきものを告げられたことに驚きます。
同時に、もやもやした気持ちがふっきれたような感じ。
「うちでは、他のコたちもお預かりしてるんで
うつる可能性があるので、病気が完治してから
来てください」と、女性はきっぱりと言いました。
口調はキツい感じでしたが、この人、信頼できそう、と
思った私。この時は、日曜日の午前中で
まだ病院の診察をやっている時間帯でした。
そこで私は
「実は、1ヶ月ほど前から、他の病院で
診てもらっていたんですけど、原因がわからなくて
困っていたんです。できれば、こちらで
診ていただけませんか?」
と、切り出してみました。
「それは構いませんよ。
では、待合室のほうに来てください」
と言われ、さっそく診察してもらうことになりました。
ちなみに、後でわかったことですが
この女性は、ここの病院の院長先生の奥様で
獣医さんです。
診察してくれたのは院長先生でした。
お会いするのは初めてです。
年齢は30代後半くらいでしょうか。
耳のあたりの皮膚をこすりとって調べてもらうと
病名はその場ですぐにわかりました。
「かいせん症ですね」と、先生。
モニターにうつしてもらって、皮膚の状態を見ます。
かいせん症とは、犬から犬へうつるダニが
皮膚に寄生して起こる病気なのだそうです。
うわっっ!!いるいるっっ!!
何やら、うようよと動いているじゃありませんかー。
気持ち悪~い。うぅぅぅ……。
先生は、図が載っている本を見せながら
じっくりと説明してくれました。
ダニは、皮膚内にのこる幼虫や卵まで
しっかりと根絶しなければいけないので
治療には、それなりの時間がかかること
治療の間は、週に一度、薬用シャンプーを
使って、洗ってあげなくてはいけないこと
ルーパスだけでなく、家中のダニを除くために
ダニ用の殺虫剤で、清掃しなくてはいけないこと
飼い主にもうつる可能性があること……
やっと治療らしい治療が受けられたことに
私はほっとしていました。
前の病院では、はっきりと原因がわからず
徹底的に調べてくれる様子もなく
のらりくらりとした対応だったから。
かいせん症の治療には
薬物による治療と、注射による治療があるそうです。
薬物だと治療が長引き、効果がでない場合もある、
注射だと、治療には効果的だけど
とても痛ーーい注射なのだそうです。
ルーパスに痛い思いをさせたくなかった私は
薬物による治療を選びました。
治療には時間がかかるかもしれないけれど
いずれは治ることでしょう。
そして、今後は
こちらの病院にお世話になることになりました。
このときの私は、とにかく
病名がわかったことでほっとしていました。
でも、この病気、意外にやっかいだったのです。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.18
CoM 2 TrB 0
去勢手術と病気の記録
組織球腫は自然と小さくなって完治しました。
これでしばらく、通院することはないだろうと
ほっと一安心していたのです……
が…!
それから、1ヵ月後くらいでしょうか。
ルーパスが、やたらと耳のあたりを
かゆがるようになったのです。
暇さえあれば、後ろ足でひっかいています。
どうしたんだろう……?
ひっかいた部分は赤くなって
皮膚が傷ついてしまっています。
ちなみに、かゆがっている以外、
ルーパスはいたって元気そのもの。
ちょうど、その頃、ルーパスを
美容室へ連れていきました。
トリミングが終わって、迎えに来た私に
トリマーのお姉さんがこう言ったのです。
「ルーパスくん、皮膚の状態が良くないですね……」
「そうなんですよ、最近かゆがってて……
私も気になってたんですけど」
「これは……かかりつけの病院で
一度診てもらったほうがいいと思います」
やっぱり……!
病院へ連れていかなきゃ……!
私がこの時点で、気になっていたのは
ノミとダニでした。当時、ノミ・ダニ予防のお薬を
やっていなかったので、不安に思っていたのです。
さっそく、病院に連れていくと
その日診察してくれたのは、二十代の若い女の先生。
この先生に診てもらうのは初めてです。
ルーパスが耳のあたりをかゆがっていること
ひっかいた皮膚が赤く、傷ついてしまっていること
などを、説明します。先生は、うん、うん、と
うなずきながら私の話を聞いています。
「ダニとか、ノミの可能性はあるでしょうか?」
私は気になっていたことを聞いてみました。
「そうですね……。調べてみましょう」と、先生。
さっそく、耳のあたりの皮膚をこすりとって
調べてもらいました。
結果は……異常なし。
ダニもノミもいないようです。
組織球腫のときと同じように、粉末状のお薬をもらい
様子を見ることになりました。
でも、お薬を飲ませていても
ルーパスのカユカユは全く治まりません。
だんだん、ひどくなっているような気がします……。
1週間後、再び病院へ連れていきました。
今回診てくれるのは、二十代の若い男の先生です。
「ルーパスくんは去勢手術をしたので
ホルモンのバランスが崩れているのかもしれませんね」
これって……組織球腫が発覚する前に
言われたのと、ほとんど同じセリフです。
病院へ行っても、はっきりとした病名がわからず
徹底的に調べてくれる様子もない……。
院長先生にはなかなか診てもらえないし
診察はいつも新米先生……。
組織球腫のときのように
1ヶ月も病名がわからないまま、通院し
院長先生に診てもらって、病名がわかったときは
病気がかなり進行していた……なんて
状況になっては困ります。
この病院は患者さんも多く、評判もいいけれど
院長先生に診てもらえなければ……
意味がないのです。
私は、病院を変えることを考えていました。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.16
CoM 2 TrB 0
去勢手術と病気の記録
ルーパスの胸にできた謎のポチ。
組織球腫という、良性の腫瘍ではないかと
言われましたが、万が一、悪性……の
可能性もあるそうです。
検査結果を聞きに行く日が
やってきました。
ちなみに、ルーパスはいたって元気で
腫瘍を気にする様子も全くありません。
見た目には、腫瘍も大きくはなっていないようです。
私はルーパスを連れて病院に行きました。
一時間ほど待って、診察室に呼ばれました。
院長先生は、開口一番
「良性ですよ。やっぱり組織球腫でした」
と、にっこり。
よかったーーー!!!
でも、もうひとつ気になることが……。
先生は、腫瘍が大きくなっているので
良性でも手術で切除したほうがいい、と
前回の診察で言っていました。
当時のルーパスの体重は1.8キロ。
難しくない手術とはいえ、小さな身体への
麻酔の負担を考えると……
できれば、手術は避けたいのです。
私は先生に、正直にそうお話しました。
「そうですね……。腫瘍の大きさも
あまり変わりないようですし、組織球腫なら
自然に消えてしまうことが多いので
様子を見てみましょうか……」
手術をしなくてもいい……!?
「ただ……」
え?ただ……!?
「わんちゃんが、腫瘍を気にして
自分でなめたり、ひっかいたりすることが
あるんですよね。それが心配ですね」
と、先生。
これまでのルーパスは、ほとんど腫瘍を
気にしていない様子なので、大丈夫かと
思いましたが……
そのとき、私が思いついたのは
「普段から、服を着せるようにすれば……!
大丈夫じゃないでしょうか?」
「そうですね。いいアイデアかもしれませんね」
と、先生もにっこり。
よかったーー!
腫瘍は良性の組織球腫!!
手術も、とりあえずしなくていい!!
後は、このまま、順調に
腫瘍が小さくなってくれれば……!
腫瘍が消えてなくなるまで
ルーパスはお洋服生活をすることになりました。
週に一度病院へ行き、もらった薬を飲ませていました。
薬は粉末状で、抗生物質、だったと思います。
私は、毎日のように、ルーパスの腫瘍をチェックして
小さくなりますように……と祈っていました。
そして、腫瘍は本当に順調に
小さくなっていったのです。
1ヶ月後には、ほとんどわからないほどに
消えてなくなりました。
先生に、もう大丈夫、と言われたときは
嬉しくて、嬉しくて……!
これで、通院生活も終わり
しばらく病院にお世話になることはないだろう
と、思っていたのです
が……!
病院に再びお世話になる日は
意外に早くやってきました。
ルーパスの謎のカユカユが始まったのは
これから1ヶ月後のことです。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.15
CoM 4 TrB 0
去勢手術と病気の記録
組織球腫、という聞きなれない病名を
院長先生から告げられた私。
家に帰って、一番最初にしたのは
この病気についてインターネットで調べることでした。
「組織球腫」で検索してみると
かなり多くのホームページがヒットします。
その中の一つ。獣医さんが作ったホームページでは
組織球腫について、詳しく説明していました。
【参照】
医療情報 皮膚組織球腫
以下、抜粋です。
組織球腫はワンちゃんの皮膚に特有の腫瘍です。
腫瘍は、老齢の動物の病気と思われがちですが
この腫瘍は、老齢のワンちゃんよりも、
むしろ若いワンちゃんに多く発生します。
腫瘍、と先生に言われたとき
まだ1歳になったばかりなのに、と思いましたが
組織球腫は、むしろ若いワンコに多い
腫瘍なのだそうです。
さらに、治療法は
通常は、この腫瘍の周りにリンパ球が集まってきて
自然に消えてなくなります。ただし、あまりにも
大きかったり、場所によって、ワンちゃんが
気にするような時は切除します。
病院の先生も言っていたように
組織球腫は、普通なら自然になくなるようです。
ルーパスの場合、腫瘍が大きくなっちゃったので
手術したほうがいい、と言われてしまったけれど……。
どうやら、難しい病気ではないようです。
でも、でも、もし、万が一
悪性の腫瘍だったら……どうしよう。
先生が言った、万が一、というのは
0.001%の確率のことなのか、それとも1%くらいは
確率があるのか……どっちなんだろう……。
考えても、仕方がないことないんですけどね。
いずれにせよ、検査の結果を待つしかありません。
私がもう一つ、気になったのは病院の対応です。
院長先生は、腫瘍が大きくなっているから
手術で切除したほうがいい、と言ったけれど
私が、病院に通い始めたのは1ヶ月も前のこと。
そのときから、こんなに大きかったわけじゃありません。
1ヶ月かけて、少しずつ大きくなっていったんです。
もし、最初から、院長先生が診察していれば
もっと早い段階で、腫瘍だってわかっていれば
こんなに大きくなる前に、治療できたのではないか……
そんなことを考えます。
私が当時、通っていたのは
地元では、一番有名で評判も良い、大きな病院でした。
でも、それゆえに……、院長先生には
なかなか診察してもらえないのです。
朝の8時から予約が始まり、診察は9時から。
でも、8時半頃にはもう、待合室は満員状態。
病院に入れない人は、車の中で待っていたり
受付番号をもらって、いったん家に帰ったり……。
診察を受けるまで、2時間程度待たされるのは
ごく当たり前。そして、診察は3~5分で終わります。
患者さんが多いから、先生もすごく忙しそうで
じっくりと話を聞いてもらう雰囲気じゃありません。
最初は、有名な評判のいい病院だから
仕方がないんだ、と思っていたのですが
今回のことで、疑問を持つようになっていました。
すっきりとしない気持ちを抱えたまま
毎日が過ぎていきました。当のルーパスは
腫瘍を気にする様子もなく、いたって元気。
検査の結果を聞きに行く日が
近づいていました。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.13
CoM 5 TrB 0
去勢手術と病気の記録
どんどん大きくなっていく
ルーパスの胸にできた謎のポチ。
言いようのない不安に襲われた私は
薬がなくなるのを待たずに、ルーパスを
病院へ連れていきました。
その日の診察も、若い男の先生です。
新米の先生ではなく、院長先生に
診てもらいたいんだけどな……と、内心思う私。
「先生、薬はきちんと飲ませてるんですけど
ポチがどんどん大きくなっていくんです。
ほら、こんなに……!」
私はルーパスの胸を見せて、先生に訴えます。
「そうですねぇ……」
と、大きくなったポチを見ながら、つぶやく先生。
「少し、診察室で待っていてもらえますか?」
先生にそう言われて、私は診察室に戻ります。
今日こそは
きちんとした説明を聞きたい……!
何の病気なのか、はっきりさせたい……!
そう強く思う私。
ほどなく、再び診察室に呼ばれました。
よかった…!今度、診てくれるのは院長先生です。
私は、ルーパスの胸のポチを見せながら
一ヶ月くらい前に、ポチがあることに気づいたこと
そのポチがだんだん大きくなっていること
などを、説明します。
私の話をひととおり聞いて、院長先生は
「組織球腫……だと思うんですけどね。
組織球腫というのは、良性の腫瘍です」
しゅ、腫瘍ーーー!?
実は、皮膚の病気だと思いこんでいた私。
腫瘍という言葉に、血圧が一気に
下がってしまいそうなほど、驚きました。
さらに先生は
「万が一……悪性の可能性もありますから
検査しないといけませんね」
ま、万が一
悪性ーーー!?
ショックで言葉が出ない私。
悪性の腫瘍、って、ガンのことですよね?
当時、ルーパスは1歳になったばかりでした。
なのに、そんな……。
「仮に、良性だったとしても
こんなに大きくなっていると……
手術で切除したほうがいいかもしれませんね」
手術……
去勢手術が無事に終わって、ほっとしたところなのに
あのときは、心配で心配でたまらなかったのに
また同じ思いをしなくちゃいけないなんて……。
「手術……ですか?」
と、ぽつんとつぶやいた私に
「難しい手術ではないですよ」
と、先生。
「でも、手術は手術なんですよね?」
しつこく、詰め寄る私。
「ま、そうですね。麻酔をかけて……
普通に……れっきとした手術です」
そこで、先生は宙をあおいで
少し考えるような仕草を見せて
「でも……、組織球腫だったら
自然となくなることが多いんですよね。
少し様子を見てからでもいいかなぁ……。
これ以上、大きくなるようだったら、
切除したほうがいいですけどね」
「組織球腫」って、初めて聞く病名でしたが
先生の口ぶりからすると
それほど大変な病気ではなさそうです。
「でも、万が一、悪性だった場合は
当然、すぐに、手術しなくちゃいけませんよ」
と、釘をさす先生。
ここで私は、万が一、という可能性もあるんだ、と
恐ろしい現実に引き戻されます。
「では、検査のために、皮膚をとりますね」
病院のスタッフの人たちに、押さえられるルーパス。
ぎゃーー、うぎゃーー、とジタバタしながら大暴れ。
ひとりの人がルーパスの両方の前足を押さえ、
もうひとりの人がルーパスの後ろ足、
そしてもうひとりが、顔をがっしりと押さえています。
診察台の上で、仰向けになって
大人三人に押さえこまれているルーパス。
仕方がないとはいえ、なんとも哀れな姿……。
腫瘍の部分に、注射針が刺されて
皮膚の組織を採取したようです。
検査結果が出るまで
10日から二週間くらいかかるそうです。
院長先生に診てもらって、
病名がはっきりしたのは良かったのですが
その病名が、想像だにしない意外な病名だったので
私はショックを受けていました。
万が一、悪性だったら……どうしよう。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.12
CoM 3 TrB 0
去勢手術と病気の記録
去勢手術は無事に終わり、もうこれでしばらく
病院にかかることはないだろうな、と思っていた私。
ところが、その日は意外に早くやってきました。
去勢手術から三ヶ月ほど経ったある日のこと。
お散歩から帰ってきた私が
ルーパスのハーネスを外そうとしたとき
ルーパスの胸に
おできのような……ポチっとした突起が
あることに気づきました。
なんだろう……これ??
そのポチは、ちょうどハーネスが
あたるところにできていました。
ハーネスのせいで皮膚が傷ついて
出来物ができちゃったのかも……と思った私。
そうだ!そうに違いない……!
さっそく私は、カラーを購入し
お散歩のときは、ハーネスではなくカラーを
使うようにしました。
ちなみに、当のルーパスは
痛がるでも、かゆがるでもなく
ポチのことは全く気にならない様子。
三日ほど、様子を見ていましたが
ポチが小さくなる気配はなく……
心配になった私は病院へ連れて行きました。
当時、私が通っていた病院は
地元では一番大きく、有名なところで
獣医の先生も何人か働いています。
その日、診てくれたのは
二十代半ばの若い男の先生。
先生は、ルーパスの胸のポチを見て
「うーーーん」と考えこんでいます。
「もしかして、ハーネスで皮膚が傷ついたのかな、と
思って、カラーに変えたんですけど……」
と、私が言ってみると、先生は
「うーーーん」とうなったまま……。
ハーネスとは無関係だったかな、と内心思う私。
「身体の抵抗力が落ちてるのかもしれませんね。
お薬を1週間分出しますので、もし治らなかったら
また来てくださいね」と、先生。
抵抗力か……。そういうこともあるんだな。
そして、1週間後。
薬は忘れずに飲ませましたが
ポチは小さくなる様子はありません。
以前に比べると、少し大きくなってるような気も……。
病院へ行くと、今回診てくれたのは
別の若い男の先生。たぶん、まだ二十代です。
「ルーパスくんは、去勢手術をしたので
ホルモンのバランスが崩れているのかもしれませんね」
と、先生。
ふぅ……ん。そんなこともあるのかな……。
前回と同じように、お薬を1週間分もらいました。
その後も、はっきりとした原因がわからないまま
お薬をもらうものの、ポチが小さくなる様子はなく……
そんなやりとりを繰り返し、病院に通い続けて
もう1ヶ月が過ぎていました。
ポチは、最初の頃に比べると
明らかに大きくなっています!
ほら、こんなにっ↓
なに、これーーー!!!
おかしいっ!絶対おかしいっっ!!
病院へ通い続けても、薬を飲み続けても
一向によくならないどころか、少しずつ
大きくなっていく謎のポチ。
なんだか私、ものすごく不安になってきました。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.11
CoM 5 TrB 0
番外編
三日ほど前から、このブログのアクセスが
いきなり倍増、いや、それ以上に増えています。
その理由は、
7日に書いた記事の最後に
私が愛読していたブログ「
愛しのサザビー」について
少し書いたからです。ほんの3行でしたが
AYAさんのお兄様がそれに気づいて
「愛しのサザビー」からリンクして下さったのです。
そのリンクをたどって、多くの方が
私のブログを見にいらしたようです。
私と同じように、AYAさんの訃報を悼んでいる人が
大勢いるのだな……と思い、自分の思いを
もっときちんと書きたくなりました。
ご存知ない方のために、少し説明すると
「愛しのサザビー」は、パピヨンのサザビーちゃんと
チンチラのララちゃんの飼い主AYAさんのブログです。
ブログ開始当時から、闘病生活を送っていた
AYAさんが11月30日、亡くなられました。
おきにいりのブログはいくつかあるのですが
「愛しのサザビー」もそのひとつでした。
毎日のように、ブログを読んでいると
実際には面識がなくても、親近感がわいてくるものです。
もう、AYAさん自身が更新されることはないのだと思うと
残念でなりません。心にぽっかりと
穴が開いたような気持ちです。
ルーパスを飼い始めたとき、私が決意したこと。
このコの最期は絶対にみとってあげること。
飼い主さんの多くはそう望むのではないでしょうか。
でも……
絶対に事故にあいたくないと思っていても
事故にあってしまうときはあるし
絶対に病気になりたくないと思っていても
病気にかかってしまうことはあります。
それは不可抗力です。どうしようもないことです。
AYAさんがブログを始められたきっかけは
病気の悪化を知ったからだそうです。
新しい飼い主さんに、愛するわが子を託すべく
長い手紙を書くような気持ちで
ブログを始められたのだそうです。
愛するわが子よりも、先に逝ってしまうことは
何よりも苦しい現実だったのではないかと想像します。
でも、そんな「愛しのサザビー」に暗さはなく
楽しく、明るく、いきいきとした日常が綴られていて
本当は深刻なやりとりであったに違いない
病院の先生との会話も、思わずふきだしてしまったほど。
AYAさんの書かれる文章、面白くて大好きでした。
だからこそ、多くのファンがついたのでしょうね。
更新も頻繁にされていたので
AYAさんが病気を患っていることを
思わず忘れてしまいそうなほどでした。
AYAさん自身も“このままでいられるような気がする”
と書かれていたように、ブログを読んでいた私も
更新はこの先もずっと続くような気がしていました。
体調がすぐれない中
更新ができなくなったときのために
読者にあてた最後のメッセージを書き
新しい飼い主となるお兄さんのために
ブログ「
その後のサザビー」の用意をしていた
AYAさん。
すごいなぁ、立派だなぁ、と思うのと同時に
その作業をしていたときの、AYAさんの気持ちを思うと
切なくなります。
実際にお会いしたこともなければ
友達というわけでもない、
ブログの一読者にすぎない私が
AYAさんのためにできること、って
何だろうと考えます。
それは、忘れないこと、
ではないかと思っているのです。
「愛しのサザビー」という人気ブログがあったこと
AYAさんの愛にあふれた素敵なブログだったこと
AYAさんは最後まで、サザビーちゃん、ララちゃんと
離れたくないと願っていたこと
サザビーちゃんと、またキャッチボールがしたい、
ただ、それだけを願っていたこと
最後のメッセージで
自分の命を粗末にしないで、と訴えていたこと
読者のみんなに、いつか会えるように
魔法をかけてくれたこと……
これから先、決して忘れることはありません。
できれば、「愛しのサザビー」が
書籍化されたらいいなぁ、と思ってるんですけどね。
大変な人気ブログだったから実現しそうな気がします。
AYAさん、お疲れさまでした。そして、ありがとう。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
■ リンク
愛しのサザビー
その後のサザビー
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キティちゃんのスタジャンだー!
2006.12.10
CoM 3 TrB 0
去勢手術と病気の記録
前回は、犬の出産について
やや悲観的に書いてしまったけれど
もちろん、そういうケースばかりじゃありません。
知人のMダックスフンドちゃんは
無事に出産し、子犬たちも元気で健康そのもの。
しかも、成長した子犬は、親犬とうりふたつなんです。
生命の誕生に関わる経験ができるのは
素晴らしいことだなぁ…と思うし
うらやましくも感じます。
もうひとつ別の話を。
私が子供の頃、今から20年以上も前の話です。
親戚のおばさんは、玄関先に犬小屋を置いて
メス犬を飼っていました。名前はマリー。
あるとき、おばさんは
マリーのおなかが大きいことに気づいたそうです。
おばさんの知らぬ間に妊娠していたようです。
ほどなく、マリーは元気な子犬を4匹産みました。
大の犬好きな私は、さっそく遊びに行って
子犬たちを見せてもらいました。
手のひらに乗るくらい小さくて
白い毛はふわふわとやわらかくて
その身体からは確かな温もりを感じました。
なんて、かわいいんだろう、と思いました。
私は母に、子犬が欲しい……と言いました。
でも、当時、私の家では既に犬を飼っていたので
二匹飼うのは無理だからと、母に
たしなめられたような気がします。
そして数ヵ月後。
おばさんの家を訪ねたとき
四匹いた子犬は、一匹しかいませんでした。
子犬はもう、マリーとあまり変わらないくらいの
大きさに成長していました。
残りの三匹の子犬は……?
おばさんに尋ねると
「海にかえしてやったの」
と、おばさんは答えました。
怖くてそれ以上は聞けなかったけれど
私の頭の中には、白くて小さな子犬たちが
ゆらゆらと海のなかにのまれていく光景が
浮かんで、胸が苦しくなりました。
大人は残酷だ……。
あきらめと怒りと悲しみがごっちゃになった
気持ちを抱えて、私はがっくりと落ち込みました。
このときの思いは、今でも鮮明に覚えています。
現在は、家の中で犬を飼う人が多くなったし
野良犬や放し飼いの犬も、見かけなくなったので
こういうケースはあまりないかもしれません。
犬は人間と違って、一度の出産で
三匹、四匹、それ以上の子犬を産んだりします。
生まれてきた子犬たちのために
里親を何が何でも見つける努力をする、
見つからなければ自分たちで育てる、
生まれてきた子犬が
先天的に病気や障害を持っている場合は
そのコの一生をちゃんと引き受ける、
繁殖させるのなら、こういった覚悟が
必要になるのではないかと思います。
育てられるか、育てられないか、わからない命を
誕生させるのは、罪なことですから……。
でも、実際のところ、これって、
けっこう大きな覚悟だと思うのですよ。
私だったら……ちょっと無理かなぁ。
日中、犬の世話ができるのは私だけだし
家のスペースの問題もあって、わが家では
犬は二匹が限界だと思っているのです。
↓シリアスな話が続いている気もするけれど
去勢や繁殖の話は、どうしても、楽しく明るく…
というわけにはいかなくて……(;O;)
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去勢手術と病気の記録
2006.12.08
CoM 5 TrB 0
去勢手術と病気の記録
いろんな人に去勢手術の相談をしていたとき
言われたのが
ルーパスのDNAを受け継ぐコが欲しいって
思う日がいつか来るかもしれないよ。
去勢はやめておいたほうがいいんじゃない。
という意見。
そのときは、あまりピンとこなかった私。
でも、今になると、その意見もよくわかるのです。
犬は人間よりも寿命が短い。
私よりも先に老いて、先に逝ってしまうことでしょう。
それは、どうにもならない現実です。
ルーパスとの日々が長くなるにつれて
その存在が大きくなればなるほど
亡くしてしまったときのショックの大きさを
考えずにはいられません。
だから、せめて、ルーパスのDNAを
受け継ぐコがそばにいてくれたら……
という思いは、本当によくわかります。
その一方で、私は、犬の繁殖って
想像以上に難しい……と感じています。
もちろん、私が経験したことではなくて
知人の犬の出産の話を聞いた、私の感想です。
以前は、何事もなく無事に出産し
生まれた子犬たちも五体満足、というのが
当たり前かと思っていました。
でも、実際には、いろんなケースがあるようです。
今年出産を経験した、知人のチワワちゃん。
2キロに満たない小さな身体で、3匹のコを身ごもりました。
自然分娩はムリだったようで、帝王切開で出産しました。
3匹のうち、1匹は生まれたときから、頭がとても小さく
二週間後に亡くなってしまったそうです。
ほかの2匹は、元気にすくすくと成長しています。
帝王切開となれば、獣医さんでなければできないので
飼い主さんは、出産が近づいたら、それこそ24時間態勢で
母犬を見守らなければいけないのでしょうね。
そして、別の知人のMダックスフンドちゃん。
飼い主さんは、「出産を経験させてあげたい」と
何度か繁殖を試みたそうです。そして、妊娠したのは3回。
ところが、3回とも子犬は死産……。
3回目の出産のときは
子宮ごと摘出せざるを得なかったそうです。
出産が残念な結果に終わるたびに
飼い主さんはがっくりと落ち込んでいました。
母犬自身も、すっかり元気がなくなってしまい
その姿を見ているのも、とても辛かったそうです。
そして、もうひとつのケース。
知人のMダックスフンドちゃんは、二匹出産しました。
生まれる前から、里親になる人も決まっていて
出産も無事に終わったのですが……
一匹のコは、先天性の内臓の疾患があり
1歳まで生きられないかも、と先生に言われたそうです。
もう一匹もまた、先天性の足の障害があり
きちんと歩けるようになるかわからない、と……。
病気や障害があるとわかっているコを
里子に出すことはできないので、飼い主さんが
そのまま母犬たちと一緒に育てています。
なんと、現在は、7匹の犬大家族に……!
ちなみに、先天性の病気・障害があると言われた
二匹のワンコですが、とっても元気です。
このように、先天性の病気や障害があるケースも
決して少なくはないようで、それがわかった場合
自分たちで、育てていけるかどうか……。
多頭飼いになっても、支障がないかどうか……。
といった覚悟も、必要なのかもしれません。
↓この話、さくっと終わらせるつもりが
長くなってしまったので、続きはまた明日~!
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去勢手術と病気の記録
2006.12.07
CoM 4 TrB 0
去勢手術と病気の記録
夕方5時。ルーパスを迎えに行く時間になりました。
病院からは何も連絡がなかったので
何事もなく無事に終わったはず……、と
自分に言い聞かせて、病院へ向かいました。
受付に行くと、病院の女の子が
「ルーパスちゃん、もう目覚めてますよ」
と、にっこり。
元気なんだ……!
大丈夫だったんだ……!
と、胸をなでおろす私。
病院の女の子に導かれて、奥の部屋に進むと
ケージに入ったルーパスの顔がちらっと見えました。
ルーパスは
ぶるぶるぶるぶると震えて
怯えた表情をしていました。
ぼく、なに、されちゃったの?
とでも、言いたげな感じです。
病院の女の子がエリザベスカラーをつけようとすると
ルーパスは、弱々しく首を左右にふって
頑なに嫌がりました。
「お家に帰ってから、つけたほうが
いいかもしれませんね」と言われて
その場ではエリザベスカラーをつけずに
持ち帰って家でつけることにしました。
去勢手術の料金は正確に覚えていないのですが
1万5千円くらいだったと思います。
このときの私は
無事に終わったんだ……!
という、安堵の気持ちでいっぱい。
インターネットで情報収集をしたところ
手術後は思ったよりも元気で安心した、と
書いている方が多かったので
術後のことはあまり心配していませんでした。
ところが、わが家の場合は少し違っていました。
家に帰った私は、手術が無事に終わったことを
お祝いするつもりで、ケーキを食べました。
いつもなら、自分も食べたい、と言わんばかりに
足元でうろうろしているはずのルーパスが……
自分のベッドで丸まったまま動かない……
まだ、麻酔から完全に覚めていないのかな……?
私の胸に不安がよぎります。
ごはんは残さず食べてくれましたが
次の日になっても、ルーパスはずっと寝てばかり。
起きるのは、トイレに行くときくらい。
しかも、トイレに行く途中、小走りすると
おなかの傷口が痛むらしく、その場に
ぺたんと座りこんでしまいます。
オシッコをもらしてしまったことも、何度か……。
そんなとき
おどおどビクビクした顔で私を見るルーパス。
私は、なんにも怒っていないのに……。
ルーパス、どうしちゃったの……?
身体は小さくても強気だったルーパスは
性格まで変わってしまったんでしょうか……。
具合悪そうに、ベッドで寝てばかりだし……。
私まですっかり気が滅入ってしまいました。
手術後、弱気になってしまったルーパスが
このまま元気を取り戻さなかったらどうしよう……。
私は手術が終わってもなお、これでよかったのかな、と
不安になり、鬱々とした気持ちで過ごしていました。
そんな私の気持ちが解消されたのは
手術から四日後のこと。
ルーパス、いきなりの復活です。
前日までの気弱な態度はどこへやら
パンダのぬいぐるみをブンブン振りまわし
おなかが空いたー!と、ごはんを催促。
すっかり、いつものルーパスに戻っていました。
そして、手術から一週間後に病院で抜糸をして
去勢手術は全て終了。
その後、太ったり、皮膚の状態が悪くなったりといった
去勢の悪影響が出ることはありませんでした。
去勢・避妊については、さまざまな考えがあるので
どちらがいいなんてことは、言えないけれど
私自身はやっぱり手術を受けてよかったと思っています。
=====================================
これで去勢手術の話は終わりです~
明日は、去勢の話に関連して、繁殖のことを
少し書いてみたいと思っています。
「愛しのサザビー」
私の大好きだったブログです。
この先も決して忘れることはありません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
(
追悼「愛しのサザビー」)
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去勢手術と病気の記録
2006.12.06
CoM 7 TrB 0
去勢手術と病気の記録
去勢手術の朝は何も食べることができません。
食いしん坊のルーパスがガマンできるかな~、と
私はそれが気がかりでした。
そこで私は
ルーパスを病院に連れていくぎりぎりの時間まで
一緒に布団のなかで過ごすことにしました。
私もウトウトとしながら、でも、やっぱり眠れなくて
ついにこの日が来てしまったなぁ……
という感じ。そして、あっという間に昼近くになり
ルーパスを連れて病院へ行きました。
午前の診察を終えた先生と病院の女の子が
私とルーパスを出迎えてくれました。
言われるまま、手術の同意書にサインをします。
今、ここで、やっぱりやめます!って
帰ってしまうことも……できるんだけどな……。
そんなことが頭をよぎります。
私はここでルーパスを病院に預けるのかと
思っていたのですが、麻酔をかけるところまで
私も付き添うようにと言われました。
そして、先生に誘導されて手術室に向かいます。
不穏な空気を察したルーパスが
うぅぅぅぅーー!がるぅぅぅぅーー!
と、私の腕のなかでうなっています。
そして、先生が麻酔を打とうとすると
ルーパスはジタバタジタバタと暴れて
抵抗していました。
暴れていては危ないと思った私が
ぎゅっと強くルーパスを抱きしめて
ついに、麻酔が打たれました。
先生は
「少ししたら、戻ってきます」と言い残して
部屋を出ていってしまいました。
麻酔を打たれてもなお、うなっていたルーパスでしたが
次第に、そのうなり声が弱く小さくなっていって
すぅーーっと意識を失ってしまいました。
その間、3分くらい…?もっと長かったかもしれません。
完全に意識を失ったルーパスは
眠っているのとは違う、身体のどこにも力が
入っていない、ふにゃ~っとした状態になって
口からちょびっと舌がのぞいていました。
このまま、目を覚まさないなんてこと……ないよね?
不安に押しつぶされそうになる私。
泣いてしまいそうなのをぐぐっとこらえて
先生が戻ってくるのを待ちます。
ほどなく先生は部屋に戻ってきて
手術台に横たわったルーパスを見届けて
私は病院を後にしました。
日帰り手術なので
お迎えは、午後の5時。
その間、家でひとり時間が過ぎるのを
待つ気になれなかった私は
母とランチの約束をしていました。
昼は、ふたりでフランス料理を食べましたが
料理の味はさっぱりわからず、私はうわの空。
母の話も適当に流しているだけで、うわの空。
食事が終わり、ショッピングに出かけたのですが
適当に服を手にしてみるものの、やっぱりうわの空。
同意書に書いた緊急の連絡先に
自宅とケータイの電話番号を書いたので
何かあったら……ケータイに連絡があるはずです。
私はちょくちょくケータイをチェックしては
何も連絡がないってことは、大丈夫ってことなんだ
と、何度も自分に言い聞かせました。
そして、ついに、夕方の5時になりました。
病院に迎えに行かなくてはいけません。
ルーパスは無事でいるでしょうか……。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.05
CoM 4 TrB 0
去勢手術と病気の記録
ダンナが唐突に
去勢手術やめようか、と言い出したのは
手術の1週間前のことでした。
ブリーダーさんの言うとおり育てていれば
間違いはない、と信じていたダンナは
去勢手術はやらなくちゃ、という考えだったので
彼の心変わりは、かなり意外でした。
なんでも、愛犬家の知人に
去勢手術のことを話したら
「やめたほうがいい」と言われたのだそう。
ダンナの知人が言うことには
生き物にとって、いらない臓器なんてないはずで
身体にとって、必要だからあるんであって
それを人為的に取り除いてしまうのは
不自然なことだし、身体に悪影響が出ると思う。
さらに
オスの本能から、問題行動が起きたとしても
それは生き物にとっては自然なこと。
それを、手術という不自然な形で
やめさせようとするのはよくない。
それは
飼い主が犬を飼いやすくしたいと思う
人間のエゴではないか、と。
エゴか……。
そういう一面も確かにあるけれど
それだけではない、と思った私は
「でも……、オス犬には
前立腺肥大とか、生殖器系の病気とか
けっこう多いんだって。
去勢手術には、そういう病気を
予防する意味もあるんだよ」
と、言いました。
さらに、オスの本能、という点でいえば
こういう説も聞いたことがあります。
「オスの本能に目覚めるのは
確かに自然なことだけれど……
自然界の動物たちには、発情したときに
その目的を果たす相手が見つからない、
なんて状況はありえないでしょ。
でも、ウチは繁殖は考えていないから……
発情してもそれを果たす相手がいないってことは
犬にとって、ものすごいストレスになるんだって。
去勢は、そんなストレスを除いてあげる意味もあって
去勢すると、犬の性格が穏やかになるのは
ストレスから解放されるかららしいよ」
するとダンナは
「うーーん。やっぱり去勢したほうがいいのかなぁ」
と、気持ちが大きく傾きます。
「私がむしろ心配なのは……
去勢手術のとき、麻酔しなくちゃいけないでしょ。
麻酔の事故なんて、最初は考えてなかったけど
リスクがないわけではないからね……」
「そうだね……」とダンナ。
彼の心も揺れ動いていたようでした。
結局、ふたりの間に結論は出ませんでした。
私が直前まで、ひっかかっていたのは
手術の際の麻酔のリスクです。
病気で手術が必要で、麻酔をかけるならまだしも
去勢は必ずしも必要なわけじゃありません。
健康な身体に、こんなリスクを負わせても
いいものか……最後まで悩みました。
どうしよう……、でも……
……かといって、手術はやめようという決意もできず
去勢手術はやっぱり必要だ、という気持ちにもなれず
不安と迷いでいっぱいのまま、一週間が過ぎ
去勢手術の前日になってしまいました。
手術前日には、病院から電話がかかってきて
夕食以降は、食べ物も飲み物も一切与えないように
と、言われました。
手術当日は
病院にルーパスを連れていくのは、昼の12時。
手術が終わって迎えに行くのは、夕方の5時。
あぁ……、ついに、この日が来てしまった……
明日はいよいよ去勢手術です。
↓賛否両論、私が直面したいろんな方の意見を
余すところなく伝えたくて、時間をかけて書いてます~。
賛成の方も、反対の方も、それぞれの意見には
全うな主張があって、私自身、悩んだんですよねぇ……。
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去勢手術と病気の記録
2006.12.04
CoM 4 TrB 0
去勢手術と病気の記録
「健康な身体にメスをいれるなんて…」と
言われたことをきっかけに、急に不安になった私。
でも、去勢手術の日は
一ヵ月後に迫っていました。
インターネットで、去勢手術に関する情報を
調べていた私が、思いがけず見つけてしまったのが
麻酔事故で愛犬を亡くされた方のホームページ。
しかも、偶然にも、私と同じ県内で
同じ市内に住んでいる方だったのですよー。
身近なところで、こんな悲しい出来事が
起きていることに私はショックを受けました。
どうやら、そのワンコは、麻酔に
拒否反応を起こしてしまったようでした。
事前に調べておけば、防げたはずで
それをしなかったのは病院側の過失だと
書かれてあったように思います。
考えてみれば、人間にも麻酔事故は起こりうるし
犬だって、そのリスクは当然ついてまわるわけです。
病気で手術の必要があって、麻酔をかけるならまだしも
去勢は必ずしなくちゃいけないわけではありません。
健康な身体なのに、こんなリスクを
負わせていいものか……、と悩んでしまいます。
その一方で、こんなことを言う方もいました。
以前、メスの愛犬が乳腺炎(だったかな?)を患って
治療を受けたのですが、かなりの痛みを伴う治療で
かわいそうでかわいそうで、仕方がなかったそうです。
この病気は、避妊手術を受けていれば防げたらしく
それ以来、オンナのコには必ず避妊手術を
受けさせるようにしている、と言っていました。
去勢・避妊手術には
オスなら、前立腺や生殖器系の病気、
メスなら、子宮の病気や乳がんの予防ができるという
大きなメリットがあるのです。
この話を聞いたときは、やっぱり
去勢手術はしたほうがいい、という気持ちに
大きく傾きました。
万が一、将来、生殖器系の病気にかかって
体力が落ちている中で、手術をするリスクを考えると
健康なときに去勢手術をして、病気そのものを
予防したほうがいいのではないか、と思ったのです。
去勢手術のもうひとつのメリットは
オスの本能を抑えてしまうことで
ムダ吠えやマーキングが減って
育てやすくなるということです。
しかし、このメリットは
オスの本能に目覚める前に去勢しないと
効果が出ない場合も多々あるようです。
当時、インターネットの掲示板で
去勢手術の体験談を読んでいたところ
去勢手術を受けても、ムダ吠えは改善しなかった
と、書いている方がいました。
さらに、去勢手術をしてから、太りやすくなって
ダイエットに苦労しているのだそうです。
その方は最後に、
手術しないほうがよかったかも……と
書きこんでいました。
去勢手術をすると、ホルモンのバランスが崩れて
太りやすくなったり、皮膚の状態が悪くなったり……
という悪影響が出る場合もあるみたいです。
去勢手術のことを知れば知るほど
迷ってしまうのです……。
去勢手術に対しては不安と迷いでいっぱいだけど
メリットもあるから、手術をやめる決断はできない……。
うぅぅぅーーーん。
どうすればいいの!?
ちょうどその頃、ダンナが唐突に
「やっぱり、去勢手術やめようか……」
と、言い出したのです。
↓
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去勢手術と病気の記録
2006.12.01
CoM 6 TrB 0